【ヒップホップ】 Youtubeで聴けるZornのおすすめ音源10選
Zornは”The 罵倒”で3連覇を果たすなど、フリースタイルのMCバトルから名を上げ、2013年には般若主催のレーベル”昭和レコード”に般若、SHINGO西成に続く第三の男として加入し、音源制作に注力。2014年にはアルバム『サードチルドレン』リリースし、圧倒的なスキルを示した。
2015年にリリースしたアルバム『The Downtown』の中の、「My Life」の中の一節、〈洗濯物干すのもヒップホップ〉は、日本中のHomiesに夢を抱かせ、MCバトルでもサンプリングされるような有名な一節となった。
2019年には昭和レコードを電撃脱退。ヒップホップ界隈に色んな噂が流れたが、喧嘩別れではなく、30歳を節目にZornが新しい道への挑戦をしたいという意志を尊重したものであり、脱退後に発表した『Don’t Look Back』には昭和レコードへの感謝をラップにし、〈まずは武道館って書く予定表〉というリリックの通り、2021年には武道館ライブを大成功させた。
そこで今回は、身の回りの日常生活をDopeなラップにしてしまうZornのおすすめ音源10選を紹介しますので、興味がある方はdigってみてください!
Zornおすすめ音源10選
Walk This Way feat AKLO
リリース当時、家族を支える子の親として現場で働く普通の人生とラッパーという二足の草鞋で日常生活を送っていたZornだからこそ書ける力強いリリックをメロウなビートに乗せることで、気持ちよく背中を押してくれる音源。feat AKLOですが、間違いなくZornの音源の中でおすすめの一曲。
1バース目の〈継続は力 転職先はない 諦める方が面倒臭いから〉のところは、新しく何かを見つけてやる方が正しいとされる世の中でエッジの効いた、かつ、親近感の持てる一節ですし、
〈ぶっちゃけなんか成功なんてつまんなそう まだしてもいないのに不安だよ〉から始まる3バース目は自分の道は自分で切り開くという強い意志を感じる最高の音源になってます。
ビートもゆったり目だけど、しっかり乗れて、朝に聞いてもやる気が出るし、運転中でも、夜寝る前でも、いつでも聞ける、心が安定する最高のビートです。
Stay Gold
昭和レコードから脱退してから2枚目のアルバムの中でリリースした、『Stay Gold』。
THE 罵倒で3連覇を成し遂げ、昭和レコードで音源を磨き、スキルも知名度も高め、ラッパーとして成功を収めるなか、持て囃されるような周りの環境の変化に惑わされず、ブレない芯の強いラッパーであることを示した痺れる一曲。
〈俺はパパだし、ラッパー 葛飾の顔 全て手にしたようで何か無くしたのかも〉の一節は、成功よりさらに先、もしくはその裏側にある本質をしっかりと見つめているZornのくっきりとした目線を感じるような鳥肌モノ。
初心に戻りたい時におすすめ。この曲を聞けば、常に苦悩しながらも初心を忘れずに歩み続けるZornと共に自分も歩き続けられる気になるはず。
Lost
先ほど紹介した、Stay Goldで痺れた人には必ず聞いてもらいたい『Lost』
コンセプトは『Stay Gold』と似ているが、重めのビートに乗せ、より色濃く成功の裏側と苦悩をスキルやおしゃれな韻で隠さず、真っ直ぐなリリックで書き上げている。
〈連れてってあげる 嫁さんを銀座 高級ブティックでカード切った 今が一番幸せかと聞いたら My lifeの頃だと言った なあこれが幸せか?〉の一節は現代人の誰もが刺さる一節のはず。
気分がダウン系でも、それでも自分を奮い立たせたい時におすすめの1曲。
My Life
Zornといえば、「震エテ眠レ」か「My Life」かというくらい有名な一曲。
〈洗濯物干すのもヒップホップ〉のリリックに代表されるように、何気ない日常生活をヒップホップに歌い上げる、親近感とリスペクトとクールとドープを一気に感じられるZornの真骨頂。
自分の人生にイマイチ自信が持てない時や、何か成功者が妬ましい時、周りから目標を笑われた時などは、この曲を聞けば、それでも次に進むという気持ちになれる代表曲。
Chill Out feat AKLO
最近、チルするなんちゃらやら変なドリンク系まで出てきてますが、本当にChill Outしたいならこの曲を朝から流して、エメマンで決めるのが一番!
ゆったりだけど、少し重めな、でも軽やかなビートに乗せて、Zornの得意な日常の贅沢を渋く歌い上げている。
最高なのはこれ。〈FuckよりLove 満たされたLife 働くため働く訳じゃない〉
そう!働くため働くわけじゃないし、FuckよりLoveって最高にかっこ良すぎないか?
Chillしたい方はぜひ一度聞いてみてほしい。
All My Homies
Zornのやんちゃしていた頃から30になるまでを、正直に書き上げたリリックが沁みる一曲。
10代の時に何も考えず、好きなツレとひたすら楽しさだけを追い求めていた純粋な頃から、時が経つにつれて周りは大人になっていってしまう現実を受け入れながらも、まだまだ尖っていたい、あの時の俺らが一番やばかったよな?と “Homies”に問いかけている。
これだけ書くとダウン系のしんみりしたイメージだが、音源を聴くとわかる、確実に前向きな曲で、もう一回あの時の勢いを思い出そうぜ、Homiesのみんな、みんな最高だよと背中を押してくれる最高の音源。
〈粋がってた俺らが1番やべぇ 今も思う俺らが1番やべぇ〉でぜひ食らってほしい
Don’t Look Back
〈俺は平成生まれ 昭和育ち〉から始まり神曲確定と沸いたDon’t Look Back
冒頭でも書いた通り、般若のレーベル昭和レコードから脱退した際に、昭和レコードへの感謝と自分の直感を信じて次のステップに進む意志が伝わるどストレートにかっけえ曲。
今、次の一歩を進もうかどうか迷っている人、何を信じれば良いかわからなくなっている人たちはこれを聞けば、確実に勇気と自信をもらえる。
〈困難を想像 そんなの上等 迷いはもうほっぽって直感の方向〉 迷いを振り切って前に進んじゃえばいいかと思える一節
プロデューサーはあのBACHLOGIC
My Love
Zornには般若、SHINGO西成以外に強烈に憧れている人がいる。それはZornの嫁さんです。
付き合う当時、シングルマザーだった嫁さんの、必死に2人の子育てをしながら生きる力強さと優しさに惹かれたZornの想いが溢れているリリック。
お金もなく、時間もなく、余裕もなく、周りからは厳しい声を浴びせられる中でも、自分達の幸せは自分で決めるという強い意志が感じられる、世のシングルマザーの女性や、シングルマザーじゃなくてもお母さんたち、そしてその周りのヘッズたちに聞いてほしい曲で、聴き終わる頃には泣けるくらいの名曲
〈一回全てを手にしたい とりあえず全てを手にしたい そんで成功と平凡を見比べて やっぱ「こっちだったな」と お前に言いたい〉の一節は既に紹介済みの『Lost』や『Stay Gold』を予想しているように思えて、Zornのブレなさを感じる
Letter
My Loveでは嫁さん、Letterでは”娘”への想いをリリックに込めた『Letter』
Zornと娘さんは直接的な血縁関係はないが、そんな娘さんへ人一倍を愛情を持っていることが伝わる曲で、タイトルの通り、娘さんへの手紙として書き上げた曲。
プロデューサーEBISBEATSらしい、しっとりしてるが強いビートの上に、パパとしての愛や優しさ、成長に対する寂しさ、将来への願い、強がりなど、この世の親全員が子に対して思う愛に溢れた感情をリリックにぶつけている、笑いながら泣ける曲。
大人になってからもしこれを聞いているなら、それとなく親のことを思い出させてくれる、少し寂しい時におすすめ
〈お前らが生まれた日は知らない でも過ごした時間は血よりも濃い〉で食らわない同じ境遇の親はいないはず
そんな中で
何かに立ち向かいたい時にはこの曲。
〈目の前に見えない壁 超えないといけない壁 言い訳して逃げ出したって 振り返れば後は崖 〉のバースから始まるこのリリックは、まさに言い訳を許さず、とにかく前に進み続けたZornのブレなさを感じる
もちろん般若のバースも一級品なので、テンション上げたい時、試合の前、喧嘩の前、仕事の前、勝負の前、合コンの前に聞くと無敵状態になれるアツい一曲
ビートも最高なので、ぜひ浸ってほしい
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まとめ
今回は、Youtubeで聞けるZornのおすすめ音源を紹介しました。
Zornほどわざとらしいラッパーのぎらつきを作らず、自然体で、力強さやブレなさ、それでいて大きな愛や穏やかさを表している男らしいラッパーはいないと思います。
常にシングルもアルバムも音源を出し続けているので、チェックしていきたいですね。
『2 Da future』や『Brand New Day』、『スイミー』、『Rep feat MACCHO』『Life Story feat ILL-BOSSTINO』など今回おすすめできませんでしたが、最高の音源が数えきれないくらいあるので、それはまた次回紹介します!
それでは、また。